仕事と趣味のめりはりを付ける人生を生きる

岩砂病院・岩砂マタニティ 岩砂眞一

 東京医科大学を卒業し、岐阜大学産婦人科に入局し、医局時代は臨床の他、細菌学の研究に没頭していましたが、家の都合で昭和57年に、現在の岩砂病院産科部門の長として、約30年間産婦人科診療を頑張って来ました。産科という診療では、余り自宅や、岐阜を離れての趣味を持つことは難しかったと思います。
こうしたことから、思い返しますと自分の趣味も人生と共に変化していくものだと思います。
まず、私の育った環境と大学生時代クラブ活動と医師になってからの現在の趣味とは、大いに関係がありました。
最初のきっかけは小学校時代に父にスキーに連れて行った事から、まずスキーに惹かれ、現在に至っていますし、また 中学時代に兄の影響により、木曽川でデンギ(小さいヨット)に乗せられたのが、今の一番の趣味であるヨットとの出会いであったかと記憶しています。
もう一つの趣味も、やはり若い頃に父の影響で始めたゴルフです。産婦人科と云う仕事柄 少しの時間を見つけて明けても暮れても打球場に通いました。
しかし、久々の休みで、ゴルフコースに出て行くものの、その度に、緊急の呼び出しで(あの当時はポケットベルでしたが)プレイを中断せざるを得なかったりして、結局ゴルフの趣味は諦めました。
その後、思っても見なかった趣味には登山があります。
この趣味は、今は亡き玉舎教授の影響でした。
それまではあんなに苦労して山に登る人は、まさに“変人だ”と考えていましたが、一旦登山を経験してその魅力にはまり、その為にトレーニングコースを自分なりに作りました。
その1:自宅から柳ヶ瀬まで早足のウオーキング45分間、その2:自宅裏山の百々嶺ノンストップ3時間コースでした。
当時、引退後は山小屋の管理人でもなろうかと本気に考えていましたし、今でも機会があれば登ってみたいと考えています。
現在 最も力を入れている趣味は、ヨットクルージングです。
大学時代、冬はスキー部、夏はヨット部に所属し、湘南の逗子のハーバー近くにある先輩の別荘で、合宿などをして、セーリングの基礎を学びました。たまたま男3人兄弟で、趣味も同じなので、父が元気なころに、三重県の志摩湾に係留するヨットをみんなで共同購入し、以来少しの時間を見つけてはセーリングしています。
日常、お産や病院経営などストレスの多い生活なので、波の音以外何も聞こえない海での時間は本当に、今の私には、最も有効な充電の時間です。
これまで、色々な趣味を持ってきましたが、古稀を迎えた今、余り体力を使わないで行える趣味は、“ヨット!”これかなと考えています。
若い先生方へのメッセージを送るとすれば、「日常忙しい生活であればあるほど、少しの時間を見つけて、何か自分に合った趣味を持ち、仕事と趣味のめりはりを付ける人生を生きることが大事ではないか」と思います。
そのためには、若い頃から、色々なことにチャレンジし、リタイアする頃にも人生を楽しく生きて行ける趣味を模索することは大切ではないでしょうか。

夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ01
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ02
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ03
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ04
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ05
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ06
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ07
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ08
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ09
夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ10