3世代の命を紡ぐ:産婦人科という選択

松波総合病院産婦人科  副院長 松波和寿

産婦人科という、基本、女性しか診ない診療科というのは他にない。また、生命の誕生から死まで一貫して診る診療科も他にない。
私が現在力を入れている分野は生殖医療いわゆる不妊症分野である。卵子の発育から始まり受精、着床、妊娠成立その後は産科領域に入り、出産を迎える。そして生まれた子供が女性であればその後思春期、青年期、そして更年期へ。そのヒトの出生前から関与し、その後の成長を見届け、途中には妊娠分娩もあるであろう、腫瘍性疾患で治療が必要になることもあるであろう。一貫して見ていくことができるのも素晴らしいことである。


 ご存知のように日本は少子化が進み国家としての存続の危機にあります。出生児数は年々減少しています。一方、体外受精で生まれている子供は年々増加しています。今や60人に一人は体外受精を始めとする生殖医療により生まれています。この分野がなければ日本の人口減少は10年早く進行していくでしょう。微力ながら少子化対策に貢献しているわけです。
 先日、20年前に体外受精で生まれた女児が、自然に妊娠したと受診してくれました、母親と一緒に。母も娘も喜んでいました、感謝してました。三世代の命を絆いだわけです。
 産婦人科医になってよかったと心底思いましたね。

夢プロジェクト「ぎふの産婦人科医の魅力」岐阜県、産婦人科医、医学生向けイメージ01
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