はじめまして。私は現在、研修医時代からお世話になっている、岐阜県立多治見病院で勤務しています。学生時代は、産婦人科医になるとは全く考えていなかった私が、なんと今年で産婦人科歴24年目になります。
先日、ある患者さんのお子さんから直筆の手紙を頂きました。分娩時には母児ともに生死をさまよい、分娩直後の状況からは、障害が残り、歩けない恐れのあったお子さんでした。一方母親は、分娩時にブドウ球菌によるTSSからDICとなり、何とか鉗子分娩で児は娩出できたものの、母体は昇圧剤を使用してもつ血圧60が保てない中、ICUに運び込んでやっと救命できました。
このように産婦人科の疾患は緊急性の高いものが多く、昼夜を問わず母児の命に関わる分娩を取り扱います。大変でないとは決して言えませんが、医師として母児のリスクを的確に判断し、大切な2人の命と健康に携われることに非常にやりがいを感じます。
私たちスタッフの新たな一員を心よりお待ちしております。